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虚空蔵さん
八女市上陽町の轟地区にある虚空蔵菩薩(こくぞうぼさつ)は、地域の人たちからは「こくぞうさん」の愛称で親しまれおり、商売繁盛や知恵・知識・記憶といった面のご利益があるとして信仰されています。
明治8 年において人家の大半が焼失したとされる轟地区での大火をきっかけに地域の守り神として祀られており、毎年1 月13日と9 月13 日には「虚空蔵菩薩祭」が開催されています。
虚空蔵は、広大な宇宙のような無限の智恵と慈悲を持った菩薩、という意味で、そのため智恵や知識、記憶といった面での利益をもたらす菩薩として信仰されおり、この菩薩様の特徴としては、「神仏一体(神仏習合)」の名残から、狛犬も設置されている珍しい「神
社」となっています。また、「福銭」という縁起物では、1月の大祭で福銭を納めてご利益を授けて貰ったら、同年9 月の大祭の際に授けて貰った金額の倍の金額を虚空蔵菩薩神社にお返しするという、この菩薩様でしか見られない独特な風習が残っています。
なお、虚空蔵菩薩社の創建については不祥ですが、中世にかけて存在した「生駒野城(いごまのじょう)」の本丸跡に建立されているものと推定されています。
(八女市ホームページ参照)
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